2010年6月18日金曜日
チョークコイルのデバイスモデリングについて
チョークコイルのスパイスモデルは周波数特性モデルになります。
受動部品全般のデバイスモデリングはほぼ共通化しており、先ず、
インピーダンス特性の取得、等価回路の選定、パラメータの最適化
、評価回路シミュレーションにて検証の手順です。
チョークコイルも同様です。
インピーダンスアナライザーは、動作周波数にもよりますが、周波
数帯域は一般的に100MHzもあれば十分です。上記の写真は、
チョークコイルのインピーダンス特性図です。ビー・テクノロジーでは
アジレントテクノロジーのAgilent4294Aを採用しております。
その後の等価回路の選定は、受動部品の種類によって決まって
きます。
チョークコイルの等価回路につきましては、スパイス・パークの
カテゴリー、チョークコイルを選択し、任意のデバイスモデリング
レポートをご参照下さい。
パラメータの最適化は、Agilent4294Aの機能を使うか。それでも
解析精度が確保出来ない場合、評価シミュレーション上でパラメ
ータの最適化をします。各パラメータの影響度合いを事前に、
パラメトリック解析で確認する事で容易になります。どうしても、
人間では限界がある場合、最適化ツール(ソフトウェア)にてコン
ピュータ処理します。当社の場合、PSpice AAOを採用しており
ます。
PSpiceAAOは、使い方が非常に難しいですが、パラメータ最適化
については相当の威力を発揮します。PSpiceAAOの取り扱いは、
サイバネットシステム株式会社です。こちらにお問い合わせ下さい。
パラメータの最適化の次は、SPICEシミュレータにて、評価回路
を作成し、シミュレーションを行い、カーソル機能でシミュレーション
結果を把握します。これでよければ完成です。
本日より、チョークコイルのスパイスモデルをスパイスパークにて
公開開始致しました。全てのスパイスモデルの評価結果を、
デバイスモデリングレポートで参照出来ます。
掲載しているスパイスモデルは、
TOKO 14モデル
WURTH ELEKTRONIK GmbH & CO.KG 14モデル
の合計28モデルになります。
是非、ご参照し、ご活用下さい。
[追記]
コンデンサのスパイスモデルのメンテナンスも終了致しました。
セラミックコンデンサ(96モデル)
電解コンデンサ(53モデル)
フィルムコンデンサ(5モデル)
[お問い合わせ先]
株式会社ビー・テクノロジー
電話番号:03-5401-3851
メールアドレス:info@bee-tech.com