デジタルトランジスタと言う名称は、ロームの商標登録です。
よって、他社(東芝セミコンダクター&ストレージ社)でも同様の
デバイスを提供しておりますが、名称がBRT(抵抗内臓型トランジ
スタ)としていますので、解りにくいのですが、同じデバイスです。
スパイスモデルの種類は等価回路モデルであり、トランジスタ
モデルに抵抗を付加した構造です。トランジスタは、Gummel-Poon
モデルを採用しております。よって、このスパイスモデルはSPICE
系シミュレータであれば、大体動作します。
後は、回路解析シミュレータに必要な回路図シンボルを準備すれば
活用できます。
再現性のある電気的特性は、
(1) 入力電圧・出力電流特性(オン特性)
(2) 出力電流・入力電圧(オフ特性)
(3) 直流電流増幅率・出力電流特性
(4) 出力電圧・出力電流特性
です。モデリングの手法は2種類あります。R1及びR2の値をデータ
シートから読み取り、R1とR2を固定して、トランジスタモデルを
抽出する場合、R1及びR2に少し余裕度を与え、トランジスタモデル
を抽出する方法です。前者の方が一般的ですが、どうしても上記4
つの電気的特性に再現性が得られない場合、後者にてモデリング
する場合があります。
ロームのデジタルトランジスタのDTA123EEのSPICEモデル(PSpice用)
をこちらにてご提供しております。
圧縮ファイルになっております。ご解凍して、ご活用下さい。
前述の通り、大体のSPICE系回路解析シミュレータで互換性があり
ます。
デバイスモデリングレポートは下記の通りです。
PSpice Model of DTA123EE
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是非、ご活用下さい。また、スパイス・パークでは、数百種類の
デジタルトランジスタのスパイスモデル及びBRTのスパイスモデルを
ご提供しております。こちらもご活用下さい。
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電話番号:03-5401-3851
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