2012年10月29日月曜日

等価回路開発に役立つダイオードのスパイスモデル


本日のご案内は、等価回路開発に役立つダイオードのスパイスモデル
の設定です。回路解析シミュレータSPICEには、ほとんどのツール
(PSpice,LTspice等)にABMが活用できます。

ABMとは、アナログ・ビヘイビア・モデルです。

ABMを把握すると、任意の部品の等価回路を作成し、それをスパイス
モデルにすることができます。ただし、ABMだけでは、等価回路モデル
は作成することが出来ませんので、LCRとか基本デバイス素子である
ダイオード、トランジスタ、MOSFET、Junction FET等も同時に活用
します。

ダイオードのスパイスモデル、パラメータモデルに関しては、

順方向特性
接合容量特性
逆回復特性
耐圧(降伏点)

に再現性があります。

特に、等価回路を開発する場合、ダイオードを等価回路に組み込む場合、
次のケースが多いです。

(1)等価回路にて、容量特性を表現したい場合
モデルパラメータCJO,VJ,Mの使用

(2)等価にて、耐圧を再現させたい場合
モデルパラメータBV及びIBVの使用

(3)ダイオードの理想状態を表現したい場合
D(IS=0.01p N=0.1 XTI=0 EG=0)

(4)デフォルトのダイオードを表現したい場合
D1 5 0 DMOD11
.MODEL DMOD11 D()

このようにダイオードのスパイスモデル(パラメータモデル)も
等価回路開発に、必要不可欠です。

ダイオードのスパイスモデルについてさらに把握したい方は、デバイス
モデリング教材:ダイオードモデル編をご活用下さい。

[お問い合わせ先]
株式会社ビー・テクノロジー
http://www.beetech.info/
電話番号:03-5401-3851    
メールアドレス:info@bee-tech.com