2009年8月18日火曜日

「リセットIC」のスパイスモデル

リセットICのスパイスモデルは、デバイスの機能をブロック図でモデル化し、それらをABM(アナログ・ビヘイビア・モデル)にて、等価回路で構成されるスパイスモデルです。現在までに、ローム製品、新日本無線製品で実績を積んできました。

事例)
ローム製品
BU4330G
の場合、機能は下記の4つの特性が表現されています。
“L” Output Current (Nch)
CT pin Threshold Voltage
Hysteresis Voltage
Timing Waveforms (タイミングチャート)

ご参考までに、Hysteresis Voltageのシミュレーション結果をこちらに示します。リセットICとは、CPU等のマイクロプロセッサに対しリセット信号を与え動作を停止させる機能を持つICです。電源ON時は電圧が不安定な為、いきなりCPUが動きだすと暴走してしまいます。それを防ぐ為パワーONを検出し一定期間リセット信号をCPUに与えます。このスパイスモデルを採用する事で、CPU、マイクロコントローラ等の周辺回路での動作確認やタイミングチャートの検証に活用する事が出来ます。このスパイスモデルは、ABMを採用し、モデリングを行っている為、PSpiceでのモデルの動作確認及びアプリケーション回路の動作確認を行っております。他のSPICE系シミュレータの場合、ABMが使用可能かどうかにより、等価回路の変換が必要な場合もございます。

株式会社ビー・テクノロジー