2010年5月6日木曜日

コイルの直流重畳モデル



コイルに電流が印加されるとインダクタンスの値が、低下します。その振る舞いは、
型名により異なります。上記のコイルの直流重畳特性のシミュレーションの事例は、
村田製作所の「LQM21PNR54MG0」です。

直流重畳特性を反映させたシミュレーションをするには、直流重畳モデルが必要に
なります。これは、等価回路モデルです。この直流重畳モデルを採用することで、
アプリケーション回路にて、直流重畳特性を反映させた回路シミュレーションが
可能になります。

コイルのスパイスモデルには、2種類あります。今回、ご紹介した直流重畳モデル
と、周波数特性を表現した周波数モデルです。この周波数モデルには、3つの種類
があります。3素子モデル、5素子モデル、ラダー・モデルです。一般的なモデルは、
3素子及び5素子モデルになります。この周波数モデルを使用しても、直流重畳特性
は考慮されておりませんので、ご注意下さい。

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