2010年6月9日水曜日

スパイスパーク コンデンサのスパイスモデル配信開始


スパイス・パークにて、大分類の半導体部品のスパイスモデルのラインナップ
が揃いました。現在、受動部品について順次配信しております。今週は、コン
デンサのスパイスモデルです。

当社のコンデンサのスパイスモデルは、周波数モデルです。コンデンサの部品
をインピーダンスアナライザー(Agilent 4294A)にて測定し、3素子モデルで
モデリングしています。電源回路シミュレーションの場合、3素子モデルで十分
です。

この3素子モデルを活用するメリットは、回路図上の容量値だけではなく、
コンデンサの内部の寄生素子であるESR成分もESL成分もシミュレーションに
反映されるため、実機波形にシミュレーションの波形が近づきます。

回路シミュレーションの解析結果が、実機波形と合わない原因のほとんどが、
回路図上に見えない寄生素子を考慮しているかどうか?によります。

現在、電源回路シミュレーション、インバータ回路シミュレーションに取り組んで
いるのであれば、試しに、ESR,ESLの成分を入れてシミュレーションしてみて
下さい。

スパイス・パークにログインすると、全てのスパイスモデルのデバイスモデリング
レポートが確認出来ます。

セラミックコンデンサと電解コンデンサでは、インピーダンス特性の測定結果
(Agilent 4294A)に特徴がある事が確認出来ます。

セラミックコンデンサの場合、共振周波数がはっきりしている波形に対して、
電解コンデンサはバスタブカーブのような波形になっております。

また、シミュレーションですので、ESRの影響、ESLの影響をパラメトリック解析
で回路全体の影響度合いも解析する事が出来ます。

また、コンデンサのスパイスモデルには、3素子モデルの他に、5素子モデル、
ラダーモデルもあります。これらの使いわけは、動作周波数をどこまで反映
させるか?によります。たとえば、CPU周辺で使用されるコンデンサの場合、
5素子モデル及びラダーモデルが適切です。

まずは、3素子モデル、是非、ご活用下さい。

[お問い合わせ先]
株式会社ビー・テクノロジー
電話番号:03-5401-3851
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