インバータのノイズ問題に対処するため、LTspiceを用いたシミュレーション
モデルの開発が依頼されています。当初は単相ハーフブリッジモデルが作成され、
ゲート抵抗やスナバ回路などのスイッチング素子周辺要素の変更、および出力波形
に現れるリンギングの確認が可能でした。その後、三相インバータモデルと
EMIフィルタが追加され、実機デバイスモデルの取り込み、DCリンクコンデンサ
のリップル電流・ESL影響、さらにLISNを用いた詳細なEMI解析といった
拡張機能が段階的に実装され、ユーザーはこれらを用いてノイズ対策の評価
と最適化を行えるようになっています。