再現性がある)についてです。シミュレーションを行う回路動作の
動作周波数が低ければ3素子モデルの採用で問題ないと思います。
(1)どうしても3素子モデルだと、周波数特性が合わない場合
(2)動作周波数が高い場合
上記2点に当てはまる場合、5素子モデルが採用されます。さらに、
等価回路が付加されるラダーモデルもありますが、今回は5素子
モデルのお話しとします。3素子モデルは、ESR,C,ESLの直列接続
ですが、5素子モデルの等価回路図は、下記の図のようになります。
特に(1)の場合、インピーダンス特性において、共振周波数を
超えたあたりからが3素子で合わせられない、つまり、モデル
の精度が悪くなる事が多く、5素子モデルの採用にて、回避する
事例が多いです。
シミュレーションの結果を下記の図に示します。
シミュレーションは、PSpiceで実施しておりますが、SPICE系
シミュレータであれば、何でも構いません(無償の制限無しの
SPICEシミュレータ、LTspiceでもOKです)。
解析の種類は、AC解析です。評価回路図上にV2を配置して
おります。これは、頻繁に使用する手段ですが、V2,電圧値を0
にする事で、ここにノードが発生し、電流値を検出する事が出来
ます。つまり、電流計の役割であります。
PSpiceには電流マーカーもありますが、微少電流にて、正確な
値を示さない事があり、当社では、ダミーの電圧源を配置し、
電流を検出しています。最新のバージョンで電流マーカーの機能
が改善されたかは解りませんので、購入元にお問い合わせ下さい。
実測値とシミュレーション値の比較検証の結果を下記の図で
示します。
上記のコンデンサの5素子モデルの事例は、
*PART NUMBER: F25case2V1200uF
*MANUFACTURER: NIPPON CHEMI-CON
*CAP=1200uF,Vmax=2Vです。
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