2010年10月28日木曜日
[Diode]パラメータモデルの抽出 最終仕上げ
DF10L60の最終的な仕上げです。PSpice Model Editorでは、3つの特性
について抽出しました。
順方向特性
接合容量特性
逆回復特性
です。後は、画面の下のエリアにて値を直接、入力します。
BV,IBVのパラメータは降伏点を表現しております。
新電元工業株式会社のDF10L60のデータシートを参照すると、耐圧は、
BV=VRM(せん頭逆電圧)
IBV=IR(逆電流)
の値を入力します。
BV=600
IBV=10u
です。
経験則として、ISR=0とします。
これらの3つの値を直接入力することで、デバイスモデリングは、完成に
なります。
最終的な成果は、
.MODEL DF10L60 D
+ IS=721.93E-6
+ N=4.6215
+ RS=17.488E-3
+ IKF=1.2303
+ CJO=256.53E-12
+ M=.46498
+ VJ=.7537
+ BV=600
+ IBV=10.000E-6
+ TT=123.32E-9
になります。上記が、ダイオードのスタンダードモデルになります。
モデリングが終了したら、評価シミュレーションを行い、解析精度
を確認します。
それらの評価方法は、Bee Style:にてご紹介しております。
Model Editorでは、何もしなければ、デフォルトの設定にて、入力
データも保持する事が出来ます。
*BeginSpec
*IF: (.625,.1) (.7,.2) (.8,.5) (.9,1) (1.0450,2) (1.3100,5)
* (1.6000,10) (1.9200,20) (2.6400,50)
*JC: (.5,200.00E-12) (1,180.00E-12) (2,135.00E-12)
* (5,100.00E-12) (10,75.000E-12) (20,55.000E-12)
* (50,37.500E-12) (100,25.500E-12)
*RL:
*RB: Vz=0 Iz=0 Zz=0
*RR: Trr=50.000E-9 Ifwd=.5 Irev=1 Rl=50
*EndSpec
*BeginTrace
*IF: 1,0,.4,2.6400,1,3,0,0,-1 (27)
*JC: 0,1,.1,100,1,3,0,0,-1 (27)
*RL: 0,0,1,100,1,3,0,0,-1 (27)
*RB: 0,1,100.00E-6,1,1,3,0,0,-1 (27)
*RR: 0,0,-5.0000E-9,20.000E-9,1,3,0,0,-1 (27)
*EndTrace
*BeginParam
*IS=721.93E-6 (10.000E-21,.1,1)
*N=4.6215 (.2,5,1)
*RS=17.488E-3 (1.0000E-6,100,1)
*IKF=1.2303 (0,1.0000E3,1)
*XTI=3 (-100,100,0)
*EG=1.1100 (.1,5.5100,0)
*CJO=256.53E-12 (10.000E-21,1.0000E-3,1)
*M=.46498 (.1,10,1)
*VJ=.7537 (.3905,10,1)
*FC=.5 (1.0000E-3,10,0)
*ISR=0 (10.000E-21,.1,1)
*NR=2 (.5,5,0)
*BV=600 (.1,1.0000E6,1)
*IBV=10.000E-6 (1.0000E-9,10,1)
*TT=123.32E-9 (100.00E-18,1.0000E-3,1)
*EndParam
*DEVICE=DF10L60,D
* DF10L60 D model
* updated using Model Editor release 16.0.0
* on 10/28/10 at 21:51
* The Model Editor is a PSpice product.
.MODEL DF10L60 D
+ IS=721.93E-6
+ N=4.6215
+ RS=17.488E-3
+ IKF=1.2303
+ CJO=256.53E-12
+ M=.46498
+ VJ=.7537
+ BV=600
+ IBV=10.000E-6
+ TT=123.32E-9
*はコメント文で使用します。
PSpice Model Editorは、フリーの評価版にてダイオードだけ、機能
します。是非、ご体験下さい。
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